『巳』・制作工程1

今年の干支『巳』の制作工程を紹介したいと思います。

干支を作りだして7年目、
干支の鋳込み成形を始めたのは3年前から,
磁土再生土の処理を兼ねて...。

普段磁土も扱っており、その際に出る削りかすなどの再生には、
とても手間が掛かり、とても扱いづらいので、
安易に再生できる鋳込み成形用の泥漿として、再利用することに...。

原型とその割型

原型は石膏の削り出しで成形。
(スカルピーが売り切れだったため急遽)

壺の原型と底を含めた4つ割型。
胴部分は2つ割でも大丈夫ですが、
「幸・福・招」の凸文字があるため3つ割。

今回、巳自体の原型には眼を作り込んだんため、
顔、胴で3つ割型。
干支巳制作1

鋳込み成形作品特有で型の抜け勾配などの制約の影響による、
「ヌメ感」が好きではないので、原型は作り込まず、
後に石膏に細工したり、鋳込んでから作り込みます。
また手間は掛かりますが、モチーフごとパーツに分け型を取ります。

※石膏型に関する今までの記事はこちらから。
          

干支巳制作2


再生用の磁土(乾燥)に水40~45%程度、
水ガラス(ケイ酸ソーダ)を混ぜ合わせて
磁土の泥漿を作ります。
(泥漿の作り方は今後紹介していきます。)

石膏型を組み、ゴム等でしっかり固定し、
泥漿を静かに口一杯まで流し込みます。
注ぎ易いように、筒等を型に固定します。

そのまま20分程(作品により異なる)放置、
タイマーなどを使用すると便利です。

その後型を持って逆さにし、泥漿を全て排出。
石膏型が水分を吸い、型の内側には薄い土
の壁が張り付いた状態で残り、
これが成形品となります。

排泥後、型内側の粘土の層がベトベトで
なくなったら、型を返しもとに戻し30分程
そのまま放置。


干支巳制作3






石膏型が水分を吸うに従い、中の形成層が収縮し、
石膏型から簡単に離脱出来るようになります。

成形品を傷つけないよう、慎重に型を外します。
エアーガンで型と成形品の隙間に空気を送ると、
もっと容易に手早く、型から外せます。

その後、成形品の鋳込み口を切り取り、
ある程度乾燥させます。

石膏型は何度か繰り返して使用すると湿り、
鋳込み時間が長くなり、脱型もしにくくなります。

今回はこの型で、1日10~12個ペース、
計114回脱型しました。

この続きはまた明日...。







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