器を修復・簡易金繕い

  • Day:2013.01.26 23:54
  • Cat:制作
『金繕い』による器の修復依頼。

現在工房では教室、息子の持病の関係から、
本漆による『金繕い』は行なっていませんが、
接着パテ・新漆による『簡易金継』の修復を行なっています。

金継1

成形時に混ぜた石との相性が悪いようで、
器の表面にたくさんの欠けが生じてしまっています。

ご親類が制作された器だとか...思い入れがおありなのでしょう。
修復することで器は新たに生まれ変わります。

金継2





原因となっている石を
出来る限り取り除き、
修復部の汚れを
アルコール等で落とします。






速乾性の接着パテをこね、
欠けに合わせくっつけ、
成形していきます。

接着パテは少し盛り上るぐらい、
多めにつけます。





接着パテがかたまったら、
カッター等で丁寧に
かたちにそってパテを
削り落とします。

こういった手びねりの作品は、
少し難しいですが、元の形を想像し、
上手くけずりだしていきます。



金継3  




耐水ペーパー(400番位)を用い、
水をつけながら優しく磨き上げます。
器本体とパテの段差をなくします。





新漆を薄め液で程よく溶き、
接着パテあの部分に塗っていきます。
まずは輪郭を描き、
新漆を載せるように塗ります。

筆を行ったり来たりさせず、
一息で塗るとスッキリきれいに
仕上がります。



5分ほど置いたら、
真綿に代金を取り、
新漆の上に代金粉を蒔ます。
充分に代金粉を吸って
表面に代金が乗ったら、
そのまま真綿で軽こすり、
馴染ませます。

周りについた代金は、
漆薄め液で丁寧に拭き取り、
一日置いて落ち着かせて完成。

※今回は金粉の代わりに真鍮を使用




金繕いによる器の修復では、他に「割れ」「ほつれ」「にゅう」「ひび」など、
ほとんどの器の破損を直すことができます。

本漆を使用しない『簡易金継』は、お手軽に自分で器を修復できる方法です。

この方法で修復した器は、再度食器として使用することを余りお勧めしていません。
また、加熱も厳禁です。



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